2009 年 3 月 のアーカイブ

付審判決定!緊急報告会に300名が集合

2009 年 3 月 16 日 月曜日

3月14日(土)午後1時から佐賀市文化会館イベントホールで行われた、安永健太さんの死亡事件 緊急報告集会と講演の集い には当初予定していた200名を大幅に上回る約300名の方々が参加されました。

報告会は、第一部でご遺族代表で父親の安永孝行さんと弟の浩太さんが「健太さんは二度と帰ってはこないけれど、本当のことが知りたい。」「決死て兄の死を無駄にはしたくない。」との思いを参加者へ向かって、この付審判決定を大きく後押しした全国11万に迫る署名のお礼と共に語られました。続く、弁護団からは代表の河西龍太郎弁護士から付審判決定の評価と今後についての説明があり、今後も更に世論の後押しが必要だと訴えられました。

第二部では、日本障害者協議会常務理事 藤井克徳氏より「障害のある人の命と人権を地域の中でどう守るか」と題した講演が行われました。あらためて、障害とはなにかを、現在、進んでいる障害者権利条約の批准のことにも触れながら、具体的な事例も交えての講演が行われました。

今回の、歴史的な決定の報告会に際し、多くの国会議員の方々も参加していただきました。自民党 福岡たかまろ衆議院議員、民主党 原口一博衆議院議員、民主党 大串博志衆議院議員、民主党 川崎稔参議院議員。本当に皆さん、この事件については、引き続き国会でも議論をして、真相究明に取り組んでゆくと力強いお言葉を頂きました。原口議員の発言の中でも、「真実はひとつ」とこの事件をうやむやに終わらせないとの決意を感じられ、ご遺族、関係者一同本当に勇気付けれた思いになりました。

以下、当日採択された集会アピールの全文を掲載いたします。

2009.3.14集会アピール

 

200932日、真実へつながる重い扉が、全国11万人に迫る市民の皆さんの力によって開かれました。本日は、この歴史的な決定について、参加者全員で喜びを分かち合うと同時に、引き続き真相究明への取り組みの必要性を確認するため、ここ佐賀市文化会館イベントホールに集いました。

1部での、お父さんの挨拶では、やっとスタートラインに立てたとの嬉しさもあるが、やはり、健太さんは二度と帰ってこないし、警察が今後の捜査の中で本当のことを言ってくれるか不安だとの複雑な心境を話されました。

続く弁護団からの特別報告では、今回の決定については、一定の評価はできるものの、物足りない感も否めないと、5人を付審判決定するのではなく一人であったこと、取り押さえ行為と死亡との因果関係は認められなかったことについての見解が出されました。そして、今後の付審判についても、引き続き全国の皆様からの応援要請されました。

第二部では、今回の事件は、障害のある人が地域で安心して暮らしていくことの根幹に関わる問題であり、全国的にも大きな意味を持つと、障害者の人権問題にも言及した提言がなされました。

今回の付審判の決定は、全国の皆さんと共に勝ち取った真相究明への大きな一歩です。今後は、刑事事件や民事事件の裁判を通して、真相究明に取り組んでいくことになります。

 

    真相究明を求める声を更に大きく広げていきます。

    裁判の傍聴等を通じながら、真相究明が公正に行われることを見届けます。

    事実関係を明らかにして、二度とこのような事件がおきないように取り組んでいきます。

 

以上のことを本日の参加者一同で確認し合いました。

 

 

2009314

緊急報告集会と講演の集い 参加者一同

 

歴史的な付審判決定!<0.07%の壁打ち破る>

2009 年 3 月 4 日 水曜日

報道資料

 ついに、この日がきました。昨年2008年3月29日の佐賀地検の不起訴を受け、その直後ご遺族が佐賀地裁に対し、同年4月3日に佐賀県警の警察官5名を特別公務員暴行陵虐致死容疑にて付審判請求していた件について、11ヶ月経った昨日3月3日に、直接暴行を加えたとされる警察官1人を特別公務員暴行陵虐罪で付審判を開始するとの決定を下しました。残りの4名の警察官に対しては課題が残りましたが、弁護団としては、暴行に加わっている点からしても、共犯であり、保護の範囲であったとは言えないとの見解を示しています。

 ちなみに、この付審判請求ですが、平成に入ってから今までで5700件以上行われていますが、通ったもの、すなわち付審判の決定がでたのは、本当にわずか4件だけで、確立から言えば0.07%といった、非常に厚い壁であります。

<決定のポイント>遺族側が求めたのは、①あくまで一連の取り押さえに加担した5名の警察官に対する罪。②暴行があった取り押さえ行為により、健太さんが死に至らしめられた。ということであります。

 今回の決定では、直接暴行をくわえた一人の警察官についての付審判開始であり、残りの4名については、取り押さえに加わっていても付審判開始にはいたらないということです。

 また、暴行と死亡との因果関係については、今回の決定では認めず、「陵虐致死」ではなく、「陵虐」となっています。

 これらの件について、弁護団は、まず①4名の警察官に対しては、取り押さえに加わっており共犯である。したがって今後不服申し立ても検討するとのことです。②「致死」までに至っていない点については、暴行と死との因果関係が充分に認められるので今後も「致死」ということを目指していくとの事でありました。

 とにかく、ご遺族も、弁護団も応援してくださった全国の皆様に対し、本当に良い報告ができたと喜んでいらっしゃいました。全国の皆様から寄せられた署名は11万人にも及ぶ勢いで、未だに事務局へ送られてきている状況です。弁護団は、裁判所はこの11万人の声を無視することはできなかったのではないかと、今回の決定について評価しています。考える会としましても、2008年4月18日の街頭署名を皮切りに、各地で行った、取り組みに際し、多くの皆様のご支援とご協力を賜りましたことは、本当にありがたく感謝申し上げる次第です。

 今回の結果につきましては、3月14日の緊急報告会にて詳しくご報告したいと思っておりますので、会員の皆様や署名を頂きました皆様、募金、応援のメッセージを下さった全国の皆様、そして、これから応援しようとお考え下さっている皆様、どなたでも参加できますので、是非とも、ご参加ください。参加につきましては、事務局までお問い合わせ下さい。(参加には申し込みが必要です。)

 この安永さんの死亡事件は単に障害がある人の問題ではないと思います。警察は最後まで健太さんを障害者とは判らなかったと言っていますが、それ自体もこれから明らかになるのではないでしょうか。健太さんが障害者だとわかっての行為でなかったか。本当に真相究明が急がれます。単なる障害者理解の掛け声では、本当の再発防止にはならないと思います。二度とこのような悲劇をおこさないためにも、引き続き皆様の応援が必要であります。

緊急報告会

とき:2009年3月14日(土)13:00~16:00(受付12:30~)

ところ:佐賀市文化会館 イベントホール

参加費:無料

第一部 緊急報告 付審判請求の結果から

    遺族あいさつ

    弁護団:付審判決定の評価と今後の展開

    考える会:付審判の意味と今後

第二部 特別講演

     「障害がある人が地域の中で暮らすことと人権問題」

             講師:藤井 克徳 氏

参加には申し込みが必要です。申し込みに関するお問い合わせは、考える会事務局までご連絡ください。

 

 

 

県を民事提訴へ

2009 年 3 月 2 日 月曜日

 2月26日(木)、安永健太さんのご遺族(父、弟)が、佐賀地方裁判所へ「取り押さえ行為は正当な理由のない暴行で、死亡との因果関係は明らか」として、国家賠償法に基づいて、佐賀県にたいして約4200万円の損害賠償を求める訴えを起こされました。

 ご遺族は、お金の問題ではなく、健太さんが亡くなったことについて本当のことが知りたい、そして、今後二度とこの様なことがおきないようにして欲しい。そのためにも裁判を通して真相究明を進めていきたいとのことでした。26日の訴状の提出後、集まった人々へ向けて開かれた報告会では、会員の中から、「最近は警察官を見ると怖いと思ってしまう。今回の件は健太さんや障害がある人だけのことではなく、市民にっとても重大な事件であると思う。」、「一方的に怪しまれて、職務質問され、それに応じなければ殺されるといった社会には絶対してはならない。」と言った意見も出されていました。まったく、その通りだと思います。

いまだに送られてくる刑事裁判求める署名

2009 年 3 月 2 日 月曜日

 2月26日(木)考える会では、昨年の11月14日で終了した、刑事裁判を求める署名について、未だに追加での署名がよせられてきていることを受け、先月15日に続いて2月分として360名分を佐賀地裁に提出しました。事件から1年半が過ぎても、未だに全国からよせられるメッセージや署名には、ご遺族ならずも考える会としても本当に励まされています。

 付審判請求をしてから、間もなく1年が経とうとしておりますが、未だに真相が究明されていません。考える会としては、ご遺族を支えながら、最後の最後まで真相究明に取り組んでゆきます。